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2009年版 容器市場の展望と戦略

本資料のPDF商品の納期は、お申込み後 2週間程度お時間を頂戴します。 本調査レポートで取り上げる飲料容器では、成長の一途を辿っていたPETボトル市場が2008年に初の前年割れとなりました。飲料メーカーやパッカーにおけるボトル内製化の動きを含めてみても、飲料容器市場は新たな局面に差し掛かっております。食品容器においても人口減や素材間競争の沈静化等により、新たなビジネスモデルへの移行が必要なときを迎えています。本調査レポートでは各種飲料及び食品容器市場の現状を把握するとともに、「次の一手」を模索する各社の戦略を分析。なお、「容器市場の展望と戦略」と「プラスチック軽量容器市場の徹底分析」の両レポートでは、プラスチック軽量容器市場及びメーカーに関して重複しております。「容器市場」レポートは飲料容器及び食品容器という横の切り口、「プラスチック軽量容器市場」レポートはシート~プラスチック軽量容器までの縦の切り口で取り上げました。

発刊日 2009年12月29日 体裁 346頁
資料コード C51117800 PDFサイズ
カテゴリ 食品、アグリ、バイオ / マテリアル
調査資料価格 121,000円(税込)~    価格表を開く
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リサーチ内容

第1章:容器市場の展望と需要予測

〔1〕コアコンピタンスを徹底追求し、次なる道を切り拓け
  現状のままでは先細る可能性あり、いまこそ成長戦略に向けて動き出すべきとき
  他容器からの代替、取りこぼし部分はまだある
  「プラントボトル」のようなエコ対応もテーマ
  グループ競争力を高めるべく、重要顧客向け「容器スペシャリスト」の育成も有効に
〔2〕プラスチック軽量容器
  2009年の素材別市場構成比は、PP系15%強、PSP30%強、A-PET10%強、PS系40%
  A-PET容器市場は拡大となるも、その他の容器市場は縮小傾向に
  A-PET容器 VS OPS容器の競合は一段落、今後は内容物の需要に応じた動きに
  コンビニのチルド弁当本格化により、PPフィラー容器市場は縮小傾向に
〔3〕PETボトル
  2年連続の前年割れ、PETボトル市場復活に向けた取り組みが喫緊の課題
〔4〕液体カートン・パック
  市場縮小となるも、チルド紅茶飲料や成分調整牛乳向け等で需要拡大
〔5〕紙カップ(コップ)
  カップ麺・スープ類向けの伸びが鈍化、新たな中味開拓も必要に
〔6〕アルミ缶・スチール缶
  海外展開が活発化、海外成功事例を日本に導入しアルミ缶市場の活性化につなぐことも必要に
  糖類ゼロコーヒーのヒットによりスチール缶需要は底堅く推移
〔7〕ガラスびん
  市場縮小続くなか、設備集約等により収益改善を図る
〔8〕チルドカップ(プラスチック)
  市場成長率は鈍化するも、新たな中味採用も始まる
  今後は低コストなノンバリアタイプの需要が増える可能性も


第2章:プラスチック軽量容器メーカーの展望と戦略

〔1〕PSP容器市場の展望
  容器の軽量化は一巡するも、2010年も市場の縮小基調に変化は生じず
  PSP弁当容器では2009年にエフピコが低発泡から高発泡へのシフトを完了
  中央化学、シーピー化成、リスパックは低発泡品を拡充
  PB商品の需要拡大によりPSPどんぶり市場への逆風が続くも
  紙とのハイブリッド容器の需要が拡大傾向
〔2〕PP系軽量容器市場の展望
  (1)PPフィラー入り単層容器、PP/PSアロイ容器
  市場規模は2009年に前年割れ、チルド弁当の広がりで2010年はさらなる縮小へ
  (2)発泡PP容器
  コンビニ向けが苦戦、2010年も水面下を脱せず
〔3〕PET系軽量容器市場の展望
  OPSからの素材シフトが一段落し、2009年の市場成長率は急速に縮小
  耐熱A-PET容器の本格普及は2011年以降へ
  異素材とのハイブリッド化により需要拡大を探る動きも始まる
〔4〕PS系軽量容器市場の展望
  (1)OPS容器・蓋材
  A-PETへの素材シフトは落ち着きを見せるも、2009年の市場規模は減少幅が拡大
  薄肉・軽量化が着実に進展、今後は技術力が明暗を分ける
  (2)PS単体容器(真空・圧空)
  市場規模の落ち込み幅は縮小に向かうも、依然マイナス成長が続く
〔5〕プラスチック軽量容器メーカーの戦略
株式会社エフピコ
  長期経営目標は売上高5,000億円
  事業ドメインを包装資材・消耗品に拡大へ
  製品分野はさらなる優位性の確立と新規分野の攻略を推進
  商品分野では調整から拡大へと舵を切る
  小分けピッキング拡大に向けたネットワーク整備を推進
  「FLB」トレーは堅調推移、PSP弁当容器では低発泡から高発泡へのシフトが進む
  好調が続くA-PET容器の出荷量は5万t台へ
  透明PPや耐熱APET容器でOPSの切り替えを目指す
  PP系耐熱容器は前年並みで着地
  2010年はエフピコビッグフェアの開催へ
  透明容器のリサイクルが本格化、A-PETのトレー to トレーに向けた研究開発も進める

中央化学株式会社
  「定番品」「一般市場」「軽量化」をテーマに、2010年は攻めに転じる
  国内では不採算取引の是正などを推進し、2009年度に営業損益が黒字転換
  三菱商事、三菱樹脂、JSPとの業務資本提携により高付加価値製品の開発を目指す
  北米事業から撤退、国内を中心としたアジア地域へ経営資源のシフトを図る
  各工場に小ロット機を順次導入し、販売ロットの少量化に対応
  物流面では生産部門、営業部門との連携を深めながら標準在庫の低減を進める
  PP系は「N-CTF」「CFA」が堅調推移
  「CTデリカン」では強度を維持しながら業界最軽量を実現
  PSP「CNaトレー」、OPS「CSR-Nトレー」「パノラックV」と超軽量容器を相次ぎ上市
  「街折」をはじめとするPSPの定番容器もシリーズを拡充
  透明容器のリサイクルを検討、新ケミカルリサイクルシステムの開発もスタートさせる

シーピー化成株式会社
  精密・微細な成形技術を活かし、容器の薄肉・軽量化をさらに追求
  2009年2月期の売上高は前期から2ケタ近い伸長率となる627億円を計上
  PSP容器は順調に出荷量を伸ばし、店内シェアの上昇につなげる
  OPS容器では薄肉・軽量な「エコ」シリーズを拡充
  PP/PSアロイ容器「BS」シリーズは機能とコストパフォーマンスが高く評価される

リスパック株式会社
  A-PET、PLAの透明素材を両輪に市場でのプレゼンス向上を目指す
  2009年4月に「安全・安心、環境、低コスト」への対応をテーマに掲げた関東工場が竣工
  A-PET容器はカットサラダ・フルーツ向けを中心に好調推移
  一軸延伸による耐熱PET容器は2010年春頃の上市を目指す
  PSPトレーでは押出機の改良により一層の軽量化に取り組む
  PLA容器の量産体制を整え、次世代の主力製品として育成に努める

デンカポリマー株式会社
  主力の透明容器を中心に安全・安心と環境面に配慮した製品開発を推進
  2009年は軽量嵌合フードのラインナップを強化
  「ソフライト」はA-PET代替素材としてさらなる用途拡大に取り組む
  PSPトレーでは非玉縁タイプの軽量化が次の開発テーマに
  2008年5月からはPP/PSアロイ容器を順次上市

厚木プラスチック株式会社
  商品開発力や提案力、品質をさらに高めながら非食品分野への展開を強化
  2009年5月に九州工場で成形機を増設し、ゼリー容器の集中生産体制を整備
  カップ麺市場の需要回復により、2009年のPSP容器出荷量は微増へ

アテナ工業株式会社
  先進的な新素材、新製品の開発・提案にさらに注力
  ハイブリッド容器「ペプラカップ」はカップ麺向けでの採用が拡大傾向
  2009年11月には日清食品への供給も決まる
  A-PET容器では薄肉・軽量化に加え、紙とのハイブリッド化の開発を進める

株式会社コバヤシ
  食品以外の包装を見据えた新規用途の開拓に取り組む
  2009年に滋賀工場へ専用成形機を導入し
  機能性を充実させた豆腐容器の拡販体制を整備
  多層PPフィラー容器「オパレイ」は省資源型として拡販を進める

株式会社ギンポーパック
  戦略製品「パルファイン」で、さらなる攻勢をかける
  サンポリマーから発泡PPシート事業を譲受し、容器成形までの一貫生産体制を整備
  主力のOPS容器は景気低迷の影響を受け低調となるも
  「パルファイン」は優れた機能を活かし、前年並みの出荷量を確保

ダイヤフーズ株式会社
  高い技術力をベースに独自製品を開発し、新市場の創出に取り組む
  2009年7月に鹿児島工場へ耐熱A-PET容器の大型成形機を導入し、量産体制を整備
  PLA容器では年間出荷量1,000tが視野に入る


第3章:PETボトルメーカーの展望と戦略

〔1〕PETボトル市場の展望
  2010年は軽量化や植物由来原料を使用した「エコボトル」開発競争が本格化の兆し
  清涼飲料市場におけるPETボトル構成比の伸び鈍化
  炭酸飲料ではゼロカロリーが市場を牽引
  2009年の飲料用PETボトル市場規模は前年比98.0%の170億本の見込み
  2009年の加温販売飲料用PETボトル市場は減少に転じる
  低コスト化からアセプボトルへ需要が徐々にシフト
  軽量ボトル競争激化、ボトル及びプリフォームベースともに軽量化開発が進展
  バリアボトルは堅調に推移するものの、今後はバリアニーズの開拓が課題
  2008年度の指定PETボトル回収率は77.9%へ
  事業系回収量は前年比42.9%増
〔2〕PETボトルメーカーの戦略
東洋製罐株式会社
  軽量化への注力によって環境対応を進める
  2009年のPETボトル販売量は大容量サイズで伸びたものの小容量は減少
  プリフォームを含む全販売量としても減少の見通し
  バリアボトルでは「オキシブロック」が加温用・コールド用ともに引き続き堅調
  2Lサイズ用軽量ボトル「ULB」「VALUE」は引き合い増加
  新規採用に向けた提案に注力
  「ペットリファインテクノロジー」が稼動
  4月から再生PET樹脂によるPETボトルを生産、製品への採用進む

株式会社吉野工業所
  飲料市場におけるPETボトル化の可能性を追求
  PETボトル市場は2009年に微減となるものの
  炭酸飲料を中心としたシェア獲得により販売量は前年実績をキープ
  加温販売量飲料向けの販売量は減少に転じる
  全サイズで更なるボトル軽量化を実現、上市に向けて開発が進む

北海製罐株式会社
  充填・容器・物流を含めたグループ総合力強化
  次世代充填システムの推進により「ALPS」拡販に取り組む
  日本キャンパック利根川工場におけるライン増設では
  プリフォーム製造技術・ノウハウを活用
  PETボトル販売量はユーザーの内製化拡大により漸減傾向に
  2009年のプリフォーム販売は4億本強に拡大
  バリアボトル「クリスタル・クリア」は食用油向けに採用増
  ギフト商品ルートにより販売量も増加

大和製罐株式会社
  受注の安定化とユーザー数の拡大を推進

日本山村硝子株式会社
  PETボトルは関西工場での生産設備改造によって生産効率アップ
  TENキャップとともに製品ラインナップ拡充も
  PETボトルは生産効率の更なる向上に取り組む

大日本印刷株式会社
  APP事業は第5世代の拡販へ
  生産効率の高さを武器としたビジネスを展開
  インライン成形・アセプ充填システム「APP」は国内稼動数30台強に
  第5世代実用化により、高い歩留まりに加え軽量ボトルの活用もより容易に

凸版印刷株式会社
  「GL-C」はハイバリア化とコスト競争力アップに向けた開発を推進
  医薬品メーカーが手掛ける清涼飲料などを中心にガラスびん代替を提案


第4章:紙容器メーカーの展望と戦略

〔1〕液体カートン・パック市場の展望
  多くの中味で需要が減退、新たな中味開拓による需要の底上げが課題に
  2009年の紙カートン市場は2年連続の前年割れ
  メジャーブランドへの採用による量的確保も課題のひとつ
  日本紙パックは世界最小の超小型ブリックタイプを上市
  日本テトラパックでは新型容器と合わせプロセッシングソリューションの投入へ
  バリアカートン市場は2008年に続き伸び悩み
  バリアニーズの開拓に加えてコスト低減も課題に
  アルコール向け紙カートン市場は横ばいが続く
  焼酎向けでは潜在需要の開拓により拡大の可能性も
〔2〕紙カートンメーカーの戦略
日本紙パック株式会社
  日本製紙グループの豊富な技術シーズをもとに紙カートンの可能性追求
  主力の牛乳・加工乳向け以外の需要獲得に取り組む
  差別化商品の開発・提案に注力
  2009年の紙カートン販売量は成分調整牛乳、紅茶で拡大
  「エヌピーパック」では注ぎ易さを向上させた新製品の開発を進める
  世界最小の新容器「NS-フジ ウルトラスリム」は機能性飲料へ採用

日本テトラパック株式会社
  新容器の採用拡大とあわせて
  環境負荷が低くローコストオペレーションが可能な製造装置導入を強化
  トータル ソリューション プロバイダーとして
  ソフト面では世界各国の新カテゴリー飲料をユーザーに積極提案
  紙容器飲料は全体が前年割れの中、豆乳が唯一の拡大カテゴリーに
  ユーザーの設備更新時期を捉えた製造機器の入替えと
  TPM(テトラ プラントマスター)の導入拡大に取り組む
  TTOSP、TGA、TESなどの新型容器に関しては
  独自素材の使用などにより日本への導入拡大に注力
  CO2排出量削減に向けた数々の取り組みと併せて、
  使用済み紙容器のリサイクルネットワークを構築

北越パッケージ株式会社
  最新鋭オフセット印刷機導入により勝田工場の生産能力10%アップ
  ラインナップを絞り込んだ専門店志向でユーザーを強力にサポート
  勝田工場のゲーブルトップ紙カートン生産能力は年間18億個に
  設備のスクラップ&ビルドにより生産面の「瞬発力」を増強
  紙カートン販売量は大手乳業メーカーへの新規採用により
  牛乳・加工乳向けの販売量減少に歯止め
  遮光カートン、パールカートンは商品差別化ニーズにマッチ
  今後はさらなるユーザー開拓に力を入れる

アイピーアイ株式会社
  新型設備への好評価を得て採用ユーザー数拡大
  生産設備刷新が進んだことにより既存ユーザーからの採用も復活、販売増続く
  2009年も紙カートン販売量は前年比プラスを維持する見込み
  採用ユーザー数増加もあってバリアカートン比率は28%へ上昇
  低コストニーズに対しては単層Nyで対応

大日本印刷株式会社
  バイオマス資源である紙の良さをアピール
  環境負荷の低減とバリア性を両立する紙カートン採用拡大を目指す
  紙カートン販売量は横ばい傾向
  バリアカートンは透明蒸着タイプが日本酒、甲乙混和タイプ焼酎で採用拡大

凸版印刷株式会社
  紙カートン容器の採用拡大を目指し、飲料・食品に限定せず可能性を模索
  紙カートン販売量は焼酎やコーヒー向けが好調を続けるものの伸びは鈍化
  非食品を視野に入れ紙カートン需要の拡大を図る
  「カートカン」は「エコギフト」等を追い風に販売量拡大が続く
  今後は大手ユーザーやPB向けの採用拡大にも注力

〔3〕紙カップ(コップ)市場の展望
  環境負荷低減を目的に紙化が進展したものの、2009年の販売量は減少に転じる
  ベンダー分野は自販機台数減少により低迷
  マニュアル分野はFF需要が堅調に推移するも、飲料向け全体では減少傾向続く
  ヨーグルト及び納豆では低コスト志向の高まりによって需要減
  食品向けへのシフトが顕著に、カップ麺・スープ類向けの需要が増加を続ける
  「環境対応容器」としての認識を追い風に、新たな技術ハードルに挑戦すべきとき
〔4〕紙カップ(コップ)メーカーの戦略
東罐興業株式会社
  環境配慮型容器と機能容器に注力し
  独創的な開発製品と提案力で新規市場を開拓する
  飲料向け紙カップ販売は横ばい傾向
  樹脂容器はチルド用液体容器が牽引し売上増
  ベンダー向けは急激な需要減により減少傾向続く
  マニュアル向けはFF、アミューズメント施設で販売増
  医療・介護関連分野を視野に入れ、差別化製品の開発に取り組む

株式会社日本デキシー
  新工場のフル稼働と併せて、食品分野の事業拡大に取り組む
  2009年度は食品分野への更なる注力により、売上高2桁増を維持する見込み
  2009年10月に真岡工場竣工、生産エリアは千葉工場の2倍に拡張
  2009年度、飲料用紙カップ販売量は微減傾向が続き、食品用は2桁増を維持
  コールド向けプラカップはA-PET比率が更に拡大し50%に

大日本印刷株式会社
  紙カップの高機能化・多様化により可能性を追求
  食品用ではスープ類向けが堅調なものの断熱カップ需要は飽和状態
  更なる紙化には技術、生産、マーケティング、販売などの課題に中長期で取り組む

凸版印刷株式会社
  コスト、バリア性、断熱性を改善し、食品分野における紙化に取り組む
  飲料用向けは減少となるものの、食品向けは前年を維持
  複合容器、バリアカップは長期的視野に立って取り組む
〔5〕紙器業界の展望
  08年の紙・板紙製品は、数量ダウンも
  金額ベースでは横ばい傾向続く
  食品・菓子が依然としてニ大需要分野
  全体としては成熟市場
  消費不況や値下げの影響により減収傾向も
  社内努力により利益確保へ
【紙器メーカーの動向】
  王子パッケージング株式会社
  古林紙工株式会社
  日本トーカンパッケージ株式会社


第5章:アルミ缶・スチール缶メーカーの展望と戦略

〔1〕アルミ缶・スチール缶市場の展望
〔2〕アルミ缶市場の展望
  成長に向け、メーカーの海外展開が活発化も
  頭打ちの国内市場、活性化に向けた取り組みが重要に
  2009年のアルコール飲料用は前年を上回る見通し
  新ジャンルでの採用が明暗を分ける
  昭和アルミニウム缶に加え、ユニバーサル製缶がレーザー製版技術を活用へ
  ゼリー炭酸はブームが収束、炭酸・非炭酸ともにトピックに乏しく
  ボトル缶市場は縮小も、無糖・ブラックのアイコンとして定着
  次なる主力用途の育成が課題
  アルミ缶のリサイクル状況
〔3〕スチール缶市場の展望
  糖類ゼロのヒットを皮切りに、形成が逆転
  東洋製罐がシェアを拡大する一方、大和製罐は苦戦
  スチール製ボトル缶は機能性飲料など採用カテゴリーが徐々に拡大、需要も底堅く推移
  スチール缶のリサイクル率は2008年以降再び上昇傾向に
〔4〕アルミ缶・スチール缶メーカーの戦略
東洋製罐株式会社
  重点戦略は海外展開、新規分野の開拓
  東洋製罐グループとして総合力を発揮
  2009年は主力のコーヒー向けが堅調、炭酸飲料向けは自販機ルート低迷で伸びは縮小
  スチール缶は主力のコーヒー向け190ml缶で軽量化進む
  販売面では糖類ゼロで活性化、スチール缶販売量拡大

大和製罐株式会社
  高度な開発力によって形状・サイズなどで特徴ある新製品開発を推進
  飲料・食品メーカーに対する総合的な企画提案が行える体制を構築
  新たなマーケットの開拓に取り組む
  204径の導入が進みビール類向け販売量が拡大
  ニューボトル缶は水、栄養ドリンク向けに採用、海外展開も加速
  主力のコーヒー向け需要低迷によりスチール缶販売量は微減傾向が続く

ユニバーサル製缶株式会社
  高い技術開発力とグループ力を背景に、ユーザーへの提案を強化
  UNILESはユーザーへの提案を積極化
  高精細性とコストバランスがユーザーから高く評価
  アルミ缶販売量は主力の350ml苦戦で微減傾向、
  ノンアルコール飲料、RTD製品向けが需要拡大
  ボトル缶は一部ユーザーでSOT缶への転換もあり2008年は前年割れ
  2009年はレトルト用2層シートキャップの開発によりコーヒー飲料への採用拡大

昭和アルミニウム缶株式会社
  多品種小ロットニーズ拡大に対し、生産効率とコスト競争力の向上に取り組む
  市場環境悪化と原材料価格高騰の影響を受け2008年12月期は厳しい結果に
  生産効率向上を目的とした生産体制の再編を実行中
  2009年のアルミ缶販売量は2007年の水準に戻る
  ユーザーからの多品種小ロットニーズの高まりに対応
  「ニュー・レタープレス・システム」による生産効率アップに取り組む

武内プレス工業株式会社
  大手ユーザーの採用復活でボトル缶販売量は2ケタ増
  高付加価値、小容量サイズへ今後も注力
  原材料価格の大幅上昇により収益面では苦戦を強いられたものの
  2009年3月期の飲料缶売上高は前期並みを確保
  アルコール飲料でボトル缶の採用もあり大幅増となるものの
  主力の炭酸飲料での大幅減により2009年のアルミ缶販売量は減少に転ずる見込み
  ボトル缶ではアサヒスーパードライのロングネック缶復活で
  2年ぶりにアルコール飲料向けが拡大

北海製罐株式会社
  積極的な営業強化により2009年の飲料スチール缶販売は拡大
  ラミ化率は2010年に90%超に達する見込み
  軽量化に関しては業界の目標値を先行してクリア


第6章:ガラスびんメーカーの展望と戦略

〔1〕ガラスびん市場の展望
  2008年、2009年と業界予想を下回る水準
  ガラスびんの新たなアイデンティティー構築に向けた取り組みが重要
  2009年はウイスキーびんが2桁成長、小びんドリンクが堅調推移も
  その他用途は軒並み苦戦で、全体としてはダウントレンド
  内食化を背景に食料用は底堅く推移も、2009年はインタスタントコーヒーで紙化
  清酒では紙カートン使用の低アルコールタイプのシェアアップが需要を下押し
  軽量びんでは東洋ガラスが業界トップシェア、「極超軽量びん」の開発も推進
  加飾技術は、マーケットでいかに定着・ブランド化させるかという観点も重要に
〔2〕ガラスびんメーカーの戦略
日本山村硝子株式会社
  創業100周年を迎える2014年に向けた長期ビジョン「New YAMAMURA」
  既存事業の収益力強化、新規事業の強化、海外事業規模の拡大を目指す
  中期経営計画「Evolution―進化―」の最終年度は収益面回復
  海外事業は重点戦略としてフィリピンでのパートナーシップ強化
  中国では巨大市場における販売ボリューム獲得推進へ
  化粧品・医薬分野も視野に入れ事業拡大を目指す
  国内はコアとなるガラスびん事業の競争力強化、海外では事業規模を拡大

東洋ガラス株式会社
  ガラスびんの軽量化技術を更に進化
  独自の加飾技術をプラスし製品バリエーションを拡大
  海外におけるガラスびんニーズに応え技術供与先を拡大
  国内販売量は個別カテゴリーでは伸びもみられるが全体としては減少の見込み
  超軽量びん開発技術に加え
  多様な加飾技術によりユーザーの製品差別化ニーズに応える

石塚硝子株式会社
  主用途であるアルコール向けに加え、その他の中味飲料への営業拡大も推進
  容器関連事業ではパッケージ営業本部を立ち上げ
  部門横断的なマネジメントで顧客対応力をアップ
  既存問屋も含め製品の共同開発などで連携深める
  2009年のガラスびん販売量は再び減少幅が拡大
  一方で、牛乳向けでは新製品を獲得


第7章:チルドカップ(プラスチック)メーカーの展望と戦略

〔1〕チルドカップ(プラスチック)市場の展望
  コーヒー飲料に加え、デザート飲料等の新たな中味採用も本格化
  容器メーカーはユーザーの商品開発をサポートする提案力も必要に
  業界最軽量を目指した軽量カップ開発が進む
〔2〕チルドカップ(プラスチック)メーカーの戦略
大日本印刷株式会社
  業界最軽量を目指したチルドカップの軽量化に継続して取り組む

株式会社吉野工業所
  ユーザーへの中味提案、飲用シーンの提案を強く意識した容器開発を推進
  軽量化や意匠性向上に取り組み、さらなるシェア拡大を目指す

厚木プラスチック株式会社
  チルドカップはカフェゼリー向けに好調が続く

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