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2010 大容量電力貯蔵システム市場の現状と将来展望

本資料のPDF商品の納期は、お申込み後 2週間程度お時間を頂戴します。 定置型を主とした大容量電力貯蔵システムは、その蓄電媒体ごとに研究開発が進み、いよいよ実用化目前です。自然エネルギー発電の変動抑制や回生エネルギー利用等では実証試験が相継いでおります。 また、蓄電媒体の特徴を生かした応用先とシステム開発が進んでおります。EV/HEV向けでいよいよ量産が始まろうとするリチウムイオン電池。量産効果による低価格化は、電力貯蔵システムにも波及するのでしょうか? 本調査レポートでは、大容量電力貯蔵システムを取り巻く現状を調査・分析。市場の将来を展望いたしました。

発刊日 2010年06月30日 体裁 170頁
資料コード C52300400 PDFサイズ
カテゴリ マテリアル / 環境・エネルギー、自動車、機械、エレクトロニクス
調査資料価格 121,000円(税込)~    価格表を開く
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リサーチ内容

■本資料のポイント

  • 大容量電力貯蔵システム市場規模予測(~2015年度)
  • 大容量電力貯蔵システムを取り巻く状況や大容量電力貯蔵システムの応用先市場動向(自然エネルギー発電、瞬低・停電補償、建機・搬送機・産業機械、鉄道等)を解説。
  • 蓄電媒体ごとの技術動向と課題を分析。(リチウムイオン(二次)電池、ニッケル水素電池、キャパシタ、超電導電力貯蔵装置(SMES)、超電導フライホイール等)
  • 主要参入メーカの取り組み実態を掲載(9社)

■掲載内容

第1章 大容量電力貯蔵システムを取り巻く状況

1.対象とする大容量電力貯蔵システム
2.大容量電力貯蔵システム向け二次電池
3.電力貯蔵用電池に関する規定
4.電力貯蔵設備の規制とこれからの方向性

第2章 大容量電力貯蔵システムの応用動向

1.自然エネルギー発電
  (1)多くの蓄電媒体が応用されるが、低価格化が課題の風力発電向け
  (2)宅内と系統内での実証試験が進む太陽光発電向け電力貯蔵システム
2.キャパシタとSMESの応用が進む瞬低・UPS向け電力貯蔵システム
3.回生電力の有効利用を目的にハイブリッド化が進む建機・搬送機・産業機械向け
4.多くの蓄電媒体が実用化レベルにある鉄道向け回生電力貯蔵システム

第3章 蓄電媒体ごとの技術動向と課題

1.リチウムイオン(二次)電池
  (1)参入各社で狙いが異なる事業展開。大容量電力貯蔵向けは現状システム志向が強い
  (2)産業用途でも相継ぐ生産体制構築/増強
  (3)課題となる低価格化。EV・HEV向けの量産次第か
2.ニッケル水素電池
  (1)リチウムイオン電池に代替が進むが、川崎重工のみが積極的取り組み
  (2)鉄道用が先行するが、自社事業をベースにシステムで用途開拓を図る
  (3)リチウムイオン電池との差別化が課題。価格を上回る優位性が出せるか
3.キャパシタ
  (1)リチウムイオンキャパシタや電池を静観しながら着実に需要開拓を進めるEDLC
  (2)メーカによって狙いに差があるリチウムイオンキャパシタ(LiC)
4.超電導電力貯蔵装置(SMES)
  (1)SMES開発の経緯
  (2)SMESの構造と応用先
  (3)実証試験で可能性を示した電力系統用SMESと製品化した瞬低補償用SMES
5.超電導フライホイール
  (1)国プロにより開発が進行。基礎研究は終わり応用研究が進む
  (2)実用化を目指して実用化のプロジェクトが進む。負荷変動の大きい鉄道用途が有力

第4章 主要参入メーカの取り組み実態

1.エナックス(株)
  (1)2004年度からはリチウムイオン電池製造にも着手。国内よりも海外にウェイト
  (2)リチウムイオン電池に特化し、その中でエナックスの特徴を出すLSB
  (3)移動体やロボットに注目し、LSBを擁してアプリケーション開拓を進める
2.NECエナジーデバイス(株)
  (1)大容量リチウムイオン電池開発の方向性
  (2)大容量電池の応用先の可能性
3.川崎重工業(株)
  (1)主な用途を想定し電池モジュールを提案
  (2)着々と進む実用化。鉄道関連と自然エネルギー発電関連が先行
  (3)大容量蓄電手段としてリチウムイオン電池やキャパシタとの差別化がポイント
4.(株)GSユアサ
  (1)グループ全体で取り組む大容量電池事業
  (2)積極的な投資が続く自動車用リチウムイオン電池事業
  (3)技術力の高さを示す特殊用途向け大容量電池事業
  (4)電池単体の出荷拡大には低価格化が不可欠。そのために当面は自動車用途に特化
5.新神戸電機(株)
  (1)日立グループで大容量電力貯蔵システム事業を展開
  (2)NTTファシリティーズとの共同開発で用途を絞る。制御・管理方法にも注力
  (3)最優先する安全性確保。3つの蓄電媒体を有効に活用して事業拡大を狙う
6.(株)東芝(SCiB事業)
  (1)出遅れたリチウムイオン電池事業。大容量に特化し、差別化を進めた製品開発
  (2)後手に回った自動車向け需要。ホンダの電動バイク向け供給決定は明るい材料
  (3)VWとの技術提携や新エネルギー実証実験で将来の事業拡大に期待
7.(株)東芝 電力システム社
  (1)電子力の核融合コイル技術を生かして瞬低用SMESを商品化
  (2)10MVAクラスの大容量瞬低用に特化。技術開発の余地はまだ多い
  (3)当面は現仕様で展開。同時に小型化や海外需要対応、低価格化を進める
8.三菱重工業(株)
  (1)組織もでき事業化目前の大容量リチウムイオン電池。移動体用と定置用で開発進む
  (2)荷役性能4t以上のフォークリフトをハイブリッド化
  (3)定置(電力貯蔵)用大型電池で進むエコスカイハウスプロジェクトと100kWh級系統連系円滑化蓄電ユニット開発
  (4)電池単体ではなく装置やシステムに組み込み多面的に事業化を進める
9.(株)明電舎
  (1)大容量電力貯蔵システム市場を開拓するエネルギーシステム事業部
  (2)国プロへの積極参加でノウハウを蓄積。NaS電池や風力発電、EVでも独自の展開
  (3)応用製品の拡充からモジュール(セル)の海外販売、LiCと進むキャパシタ事業
  (4)将来の需要拡大を目指して用途開拓と需要創出を図りながら確実に事業を拡大

第5章 大容量電力貯蔵システムの将来展望

1.蓄電媒体別技術/価格展望
  (1)当面は低価格化に注目が集まるリチウムイオン電池
  (2)リチウムイオン電池との差別化が問われるニッケル水素電池
  (3)価格、性能共に優位性が活かせないキャパシタ。LiCは評価が未定
  (4)低価格化が課題のSMES。小型化と低価格化で瞬低用途開拓
  (5)まずは実用化が望まれる超電導フライホイール。価格はその後
2.大容量電力貯蔵システムの需要分野動向と展望
  (1)大型、小型とも拡大傾向続く風力発電
  (2)太陽電池の技術開発で低コスト化が進む太陽光発電
  (3)補償時間延長と大出力化が同時に進む瞬低・UPS
  (4)産業機械、鉄道向けでは電力回生向けに期待
3.大容量電力貯蔵システムの需要拡大の条件
  (1)低価格化によって選択の幅が広がる用途(市場)的側面
  (2)セル技術は確立し、品質管理やセル制御技術が求められる技術的側面
  (3)リチウムイオン電池が低価格化を牽引する価格的側面
4.大容量電力貯蔵システムの需要展望
  (1)大規模のみでニーズが出る風力発電。小型では独自に需要拡大
  (2)2015年度までは期待できない太陽光発電向け。系統安定化では系統側設置が有力
  (3)キャパシタが強みを持つ瞬低・UPS。SMESの小型化もありえる
  (4)幅広い用途で電力回生のニーズが高まる建機・搬送機・産業機械
  (5)出力と容量で蓄電媒体が決まる鉄道向け。価格競争も出始める
5.需要分野別大容量電力貯蔵システム市場規模予測(~2015年度)
  (1)風力発電
  (2)太陽光発電
  (3)瞬低・UPS
  (4)建機・搬送機・産業機械
  (5)鉄道向け
  (6)大容量電力貯蔵システム市場全体

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