2016年版 嚥下食、咀嚼困難者食に関する市場実態と将来展望

通常の食事が困難な患者や高齢者にとって、健常者が食べる固形の食事は命に関わるトラブルに直結し、高齢者の死亡率の多くが誤嚥性肺炎によるといわれている。『嚥下食』『咀嚼困難者食』の市場は急速に拡大しており、とろみ調整食品やブレンダー食など、新規参入が活発な製品が市場を牽引し、様々な機能付加や味の改良を謳って品揃えを強化する企業が増加している。参入企業の顔ぶれは、乳製品、調味料、冷凍食品、水産加工品、惣菜、パンなどの食品系メーカー、医薬品、介護用品、衛生材料などの医薬・医療品系メーカーなど様々である。本調査レポートでは、周辺環境の大きな変化と新たな製品の市場投入で成長期にある『嚥下食』『咀嚼困難者食』の市場について、その市場動向と参入企業動向、市場の将来見通しなどを、総合的、多面的に調査、分析を行った。

目次

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◆調査のポイント	13
１．市場動向
【表・ク゛ラフ】嚥下食の市場規模推移と予測（2011～2014年度、2015年度見込、2016～2019年度予測）
【表・ク゛ラフ】咀嚼困難者食の市場規模推移と予測（2011～2014年度、2015年度見込、2016～2019年度予測）
２．企業動向
３．展望と課題
第Ⅰ章　市場分析編
１．嚥下食、咀嚼困難者食の市場概況
１）市場の定義	17
２）2016年の最新市場概況
３）栄養療法における嚥下食、咀嚼困難者食の位置付け	23
４）固まりつつある嚥下食、咀嚼困難者食の定義	24
５）介護食品をめぐる国の施策	30
６）注目集める介護予防食品	42
７）治療食業界の健全な発展目指す『日本メディカルニュートリション協議会』	51
２．嚥下食、咀嚼困難者食の市場規模推移
１）嚥下食の市場規模推移（2011～2015年度見込み）	52
２）咀嚼困難者食の市場規模推移（2011～2015年度見込み）	53
３．嚥下食、咀嚼困難者食の市場構成比（2014年度）
１）製品別
２）温度帯別
３）チャネル別
４）対象患者別（用途別）
４．嚥下食、咀嚼困難者食のメーカーシェア
１）嚥下食の製品別メーカーシェア（2014年度）
２）嚥下食の温度帯別メーカーシェア（2014年度）
３）嚥下食のチャネル別メーカーシェア（2014年度）
４）咀嚼困難者食の製品別メーカーシェア（2014年度）
５）咀嚼困難者食の温度帯別メーカーシェア（2014年度）
６）咀嚼困難者食のチャネル別メーカーシェア（2014年度）
５．嚥下食、咀嚼困難者食の研究開発、生産、流通、販売動向
１）研究開発動向
２）生産動向	91
３）流通動向（専門卸売企業への販売）
４）販売動向（病院等のサポート動向、給食・在宅配食サービス）
６．嚥下食、咀嚼困難者食の参入企業製品概況（製品一覧）
１）嚥下食
２）咀嚼困難者食
７．製品動向	134
１）形状（形態）の改良
２）添加栄養素の改良
３）味の改良、見た目のおいしさの追求
４）食感の改良
５）食物繊維入り（消化、吸収性の改良）
６）褥瘡対策
７）たんぱく質の重要性
８）冷凍食品タイプの増加
９）その他
８．価格動向（製品別実勢価格）
１）嚥下食の価格動向	137
２）咀嚼困難者食の価格動向	138
９．新規参入動向
１）嚥下食の参入動向	139
２）咀嚼困難者食の参入動向	142
１０．企業提携動向（専門卸売企業との提携）
１）嚥下食についての企業提携動向	144
２）咀嚼困難者食についての企業提携動向	144
＜全国病院用食材卸売業協同組合の会員名簿＞	145
１１．対象患者＆ユーザー動向	147
１２．在宅栄養市場＆一般家庭市場動向
１）嚥下食	148
２）咀嚼困難者食	148
３）在宅介護市場との相関
１３．市場拡大要因・阻害要因
１）嚥下食	152
２）咀嚼困難者食	153
１４．嚥下食、咀嚼困難者食、検査食の将来展望
１）嚥下食の将来展望	154
２）嚥下食の市場規模予測（2016～2019年度）	155
３）咀嚼困難者食の将来展望	156
４）咀嚼困難者食の市場規模予測（2016～2019年度）	157
第Ⅱ章　参入企業個別実態調査編(25社)
【掲載項目】
1．企業概要（本社所在地／TEL／資本金／設立／従業員／業績推移(3期分)／業務内容）
2．嚥下食、咀嚼困難者食、検査食の取扱製品（名称、特徴、販売価格、販売単位）
3．嚥下食、咀嚼困難者食、検査食の売上高推移と内訳（メーカー出荷ヘ゛ース）
4．嚥下食、咀嚼困難者食、検査食の事業スキームと担当部門（開発・生産・販売担当と事業提携先）
5．開発動向
6．生産動向
7．販売動向
8．当該事業の問題点と課題
9．今後の市場戦略
10．当該市場の現状分析と今後の見通し（注目する企業と製品、各種市場要因と市場性判断）
□アサヒグループ食品株式会社（旧：和光堂株式会社）	161
～『食事は楽し』品種拡大で好調に推移～
□旭松食品株式会社	168
～業務用・在宅用カットグルメ、「おいしい」介護食を目指す～
□イーエヌ大塚製薬株式会社	173
～摂食回復支援食「あいーと®」41種、在宅需要が大半～
□株式会社大塚製薬工場	179
～『OS-1ゼリー」『エンゲリード』『プロセスリード』で他社と差別化～
□キッセイ薬品工業株式会社	183
～「医食同源」の考えの下、医療食・介護食に注力～
□キユーピー株式会社	190
～在宅向け『やさしい献立』、業務用『ジャネフ』の2本立て～
□株式会社クリニコ	196
～森永乳業が一般流通チャネルを開拓～
□株式会社シニアライフクリエイト	201
～「やわらか食」は月間65,000食に拡大～
□大和製罐株式会社	206
～「ムース食」「とろみ飲料」の『エバースマイル』は販売好調～
□テルモ株式会社	210
～嚥下食は水分補給タイプが伸長～
□日本水産株式会社	214
～介護食は業務用に特化、給食会社へも納入～
□ニュートリー株式会社	218
～「特別用途食品　えん下困難者用食品」認可取得に積極的～
□ネスレ日本株式会社	225
～高齢者の低栄養対策に『アイソカル・ジェリー』を拡販～
□ハウス食品株式会社	230
～家庭用拡販に向け、一般食品営業担当に介護食品を研修～
□林兼産業株式会社	236
～「ソフミート」のレシピ、調理法、摂食法までの紹介が販促の鍵～
□株式会社ファイン	240
～嚥下食、主力はとろみ調整食品「トロミナール」～
□フジッコ株式会社	244
～「ソフトデリ」は業務用中心、在宅用は店舗実験開始～
□ヘルシーフード株式会社	249
～自社通販は3割近くがネット経由～
□株式会社北洋本多フーズ	255
～凍結含浸法による「やわらか食」シリーズを業務用に展開～
□ホリカフーズ株式会社	258
～業務用「オクノス」、市販用「FFK食事で元気」で展開～
□株式会社マルハチ村松	264
～ゼリー食、ペースト食に使える素材シリーズを新発売～
□マルハニチロ株式会社	270
～“メディケア食品”家庭用を拡充、グロッサリー売場へ～
□三島食品株式会社	279
～『りらく』シリーズは2桁増、着々と市場開拓～
□株式会社明治	284
～やわらか食のリニューアル＆新製品投入で堅調推移～
□株式会社ヤヨイサンフーズ	290
～やわらか食「ソフリ」が順調に推移～

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