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2017年版 工業用フィルムコンバーター市場の展望と戦略

我が国の高機能フィルム市場は高い技術力を持つ基材、加工(コンバーティング)、剤のメーカーが、お互いの技術を摺合せながら最先端の部材を実現することで発展してきた。近年、かつてのようにディスプレイ関連市場での成長が期待できなくなる中、参入メーカー各社では新たな市場の模索が進み、基材や剤のメーカーが、従来よりも川下市場に向けた展開を開始している。具体的には、基材や剤をそのままではなく、テープなどユーザーが使いやすい形まで作り込んで供給するという動きだが、基材や剤の開発だけでは限界があるため、これらを組み合わせて付加価値を付与するコンバーターの重要性が増し、従来のような単なる加工業者ではなく、基材や剤のメーカーが川下展開をする上での「パートナー」へとそのポジションを変えつつある。各社には従来からの「塗る・貼る・切る」といった加工技術に加え、基材と剤との最適な組合せや塗り方などの開発力、量産段階でのトータルコスト削減につながる提案力、一定以上のボリュームを安定供給できる生産キャパの確保などが求められている。 また、これまでは個々のコンバーターが自社の規模と強みに応じた展開を進めてきたが、今後はコンバーター同士が得意分野を活用し、協業してユーザーの要求に確実に応えていくことで、保有設備や生産キャパの限界を克服するという取組みも求められるだろう。

発刊日 2017年03月31日 体裁 124頁
資料コード C58115100 PDFサイズ 2.6MB
カテゴリ マテリアル / 環境・エネルギー、自動車、機械、エレクトロニクス
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セット
(書籍とPDFコーポレート)
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2017/06/30~ 880円

目次

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【表】主要コンバーター売上高推移
2.企業動向
3.展望と課題
・基材・剤など材料の付加価値向上を実現するコンバーターの重要性が増す
17
19
25
43
63
66
・受託加工ではケミカル、メカニカル技術を融合した製品開発力と幅広い塗剤への対応、多層コート対応で差別化
・生産ラインを自社で設計しユーザーニーズにきめ細かく対応
72
・加工賃で展開する受託加工では最先端の市場ニーズを取り込む
・委託製品でも設計~量産化まで独自の提案で進める「オリジナル製品」に強み 大学研究室との共同開発やコンバーター同士の協業など、より幅広い事業展開を推進
・2002年稼働の新工場棟「TOFCO21」は基材の搬入~加工~出荷までオールクリーン対応
78
【表】タカラインコーポレーション売上高推移(2014年5月期~2017年5月期見込)
・受託加工は独自の加工技術とユーザーの要望に柔軟に対応する提案力で差別化
82
・滅菌環境の医療現場でのタブレット端末使用を可能にする「アイメディコート」 神戸大学との共同開発で2015年グッドデザイン賞を受賞
・精密コートの需要拡大に対応しクリーンコーター増設を積極的に推進
【表】中島工業 生産体制
87
【表】コスモテック 業績推移(2013年8月期~2016年8月期)
・自社で開発した機能性フィルムを「COSMOTAC®」としてブランド化 開発、加工、後加工、生産・供給まで「競合の無い」展開を推進
・フィルムの性能に直結する高分子技術、品質を落とさず後加工する加工技術に強み
91
96
100
・MLCCリリースフィルムは日系ユーザー向けの25μm 品の供給が中心 優れた性能・品質で海外原反メーカー加工品に流れた需要を取り戻す
103
110
・バックライトやタッチセンサーを組み合わせた、新たなデザイン表現も提案 コンポジット材料に向けた加飾技術の開発にも取り組む
113
・メタリック転写箔は、欧州・自動車メーカーでの採用実績を保有 成型用蒸着フィルム「エコモールド」も2017年度より本格的な販売へ
115
・加飾材料は家電、自動車向けを主力に展開
・クラックの入りにくいアルミ蒸着タイプなど、性能・バリエーションで差別化を図る
117
・プレキュアタイプとアフターキュアタイプを揃え、幅広いニーズに対応 2017年1月より“伸ばせるAG”を上市する予定
120
・静電容量TPは80″の超大型にも対応、2016年から抵抗膜TP向けの貼合も開始 車載ディスプレイや産業用モニター向けのビジネスも拡大

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