2016年版 フレキシブル銅張積層板市場の現状と将来展望 ~FCCL編~

フレキシブル銅張積層板及びフレキシブルプリント基板に加え、フレキシブル銅張積層板用絶縁フィルム及び銅箔メーカーの現在の動向と今後の事業施策を徹底調査し、さらに周辺調査を行うことで、ワールドワイドのフレキシブル銅張積層板及び関連市場における現状と将来展望の把握を目的とした。

資料コード C59106700
定価 132,000円
(本体120,000円、消費税12,000円)
会員様価格 設定なし
発刊日 2017年05月12日
ご利用開始日
体裁 193頁
分類 マテリアル
環境・エネルギー、自動車、機械、エレクトロニクス
海外情報掲載

目次

■調査結果のポイント
13
1.市場動向
(1)市場全体の動向
(2)FPCタイプ別の市場動向
2.企業動向
3.展望と課題
第1章 フレキシブル銅張積層板及び関連市場の現状と将来展望
[1]FPC市場動向
21
【表】サムスン電子の「Galaxy Note7」の生産中止に伴う韓国主要FPCメーカーの影響
22
[2]TAB市場動向
23
[3]FCCL市場動向
23
[4]フレキシブル銅張積層板及び関連材料市場の現状と将来展望
・価格を競争軸にした展開から脱却を!価格だけで選定されない「仕掛け」を見出せ
24
・ユーザーニーズを的確に捉え、ユーザーと共に成長市場の創出が重要テーマに。フレキメーカー自ら成長用途を育成することこそが、フレキの持続的な成長に繋がる
27
【表】FCCL+CL市場規模及び構成比推移(2012~2015年度、2016年度見込、2017年度予測)
29
【表】FCCL+CL市場規模及び構成比推移(スパッタ・めっき除く/2012~2015年度、2016年度見込、2017年度予測)
31
【表】各種FCCL市場規模及び構成比推移(2012~2015年度、2016年度見込、2017年度予測)
33
【表】各種FCCL市場規模及び構成比推移(スパッタ・めっき除く/2012~2015年度、2016年度見込、2017年度予測)
35
【表】主要3層FCCL+CL販売量推移(地域・メーカー別/2012~2015年度、2016年度見込、2017年度予測)
37
【表】主要3層FCCL販売量推移(地域・メーカー別/2012~2015年度、2016年度見込、2017年度予測)
38
【表】主要CL(カバーレイ)販売量推移(地域・メーカー別/2012~2015年度、2016年度見込、2017年度予測)
39
【表】主要2層FCCLメーカー別販売量推移(地域・メーカー別/2012~2015年度、2016年度見込、2017年度予測)
40
【表】製法別主要アジア2層FCCLメーカー別販売量推移(タイプ・メーカー別/2012~2015年度、2016年度見込、2017年度予測)
41
【表】主要キャスト2層FCCLメーカー別/主要スパッタ・めっき2層FCCLメーカー別 片面・両面販売量推移(2014~2015年度、2016年度見込)
42
【表】主要ラミネート2層FCCLメーカー別片面・両面販売量推移(2014~2015年度、2016年度見込)
43
【表】主要3層FCCLメーカー生産拠点概要(メーカー、工場名、所在地、生産品目、生産能力(2016年度)、備考)
44
【表】主要2層FCCLメーカー生産拠点概要(メーカー、工場名、所在地、製法、生産能力(2016年度)、備考)
45
【表】主要2層FCCLメーカータイプ別生産拠点概要(製法、メーカー、工場名、所在地、生産能力(2016年度)、備考)
46
【表】FPCメーカーへのFCCLタイプ別サプライヤー
47
【表】TABメーカーへのFCCLタイプ別サプライヤー
47
【表】FCCLメーカーの資材サプライヤー
48
第2章 フレキシブル銅張積層板市場の動向と展望
1.日本FCCLメーカー
[1]3層FCCL及びカバーレイ
[2]2層FCCL
2.韓国FCCLメーカー
[1]3層FCCL及びカバーレイ
[2]2層FCCL
3.台湾FCCLメーカー
[1]3層FCCL及びカバーレイ
[2]2層FCCL
4.中国FCCLメーカー
[1]3層FCCL及びカバーレイ
[2]2層FCCL
第3章 フレキシブル銅張積層板メーカーの展望と戦略
◇新日鉄住金化学株式会社
119
~高屈曲性・耐屈折性を武器に、スマートフォン用での販売が好調~
・「エスパネックス」の受注量増加により増強を実施、2016年より新規ライン稼働中
・スマートフォン向けのみならず、車載向け、高周波・高速伝送などの用途にも注力
◇住友金属鉱山株式会社
122
~精密なスパッタ技術をベースに新規用途開拓に取り組む~
・COF用スパッタ・めっき2層FCCL市場で50%のシェア堅持
・4K、8KのハイエンドTVとスマートフォン用両面COFの需要拡大に期待
◇株式会社有沢製作所
125
~新製品展開や車載用途開拓などにより、差別化と収益性向上を目指す~
・3層FCCLは縮小が継続、2層FCCLとCL・BSは増加傾向に。高周波対応グレード、UV感光性カバーレイ、PIプロテクトフィルムなど新製品で差別化
◇ニッカン工業株式会社
129
~ユーザーニーズに合わせた多様な新製品を展開し、差別化を目指す~
・全体販売量は縮小傾向にあるも、指定材としての底堅い販売量を維持。ボンディングシートの販売量は順調に拡大中
・Low Dk/DfのCLとBS、万能接着シート、熱伝導性接着シートなど、独自の接着剤技術を活かした様々な新製品を戦略製品として展開
◇パナソニック株式会社
133
~高周波通信システム市場の立ち上がりを見据え、最適な材料供給を推進~
・2016年春より520mm幅の2層FCCL供給を開始
◇宇部エクシモ株式会社
136
~貼合技術を活かしたフレキシブル積層板事業を推進~
・ユーザーからは「ユピセルN」の高品質かつ短納期対応が評価。2016年10月から520mm幅の供給を開始
・「ユピセルN」に続き、「ユピセルH」や「ユピセルC」をラインナップに加える。LCP製FCCL「エクシラムL」では2018年度に1万㎡/月の販売量達成を目指す
◇INNOX Corporation
140
~独自の接着剤技術に加え、顧客ニーズに対応した製品開発ときめ細かい技術サポートに注力~
・2013年よりラミネート2層FCCLを量産開始。ラミネート2層FCCLは自社が開発したTPIを使用
・高寸法安定性と低価格を武器に、自動車向けに3層FCCLの展開を更に注力。CLは製品群の拡充とユーザーサポート強化等により差異化を図る
・汎用CLに加え、スリムCL、Black CL、高Tg CL、Anti Ion Migraion CLをラインナップ。USB3.0や5G等の高周波・大容量対応基板材料の開発に注力
◇SK Innovation Co.,LTD.(SKI)
146
~独自のPI設計・合成技術を活かし、新製品開発と新規ユーザーの獲得を狙う~
・2014年8月に第2工場を稼動、キャスト2層FCCLの生産能力は50万㎡/月に拡大
・4層・8層等の多層FPCの需要拡大に伴い、片面キャスト2層FCCLの需要が拡大。台湾・中国系FPCメーカーへの拡販に注力し、海外向け販売比率を40%まで引き上げる
・PI設計・重合技術を活かし、製品仕様や多様な顧客ニーズに合わせた製品提案が強み。総厚20μmのFCCLやハイモデュラスFCCLを開発し拡販に注力
◇TORAY ADVANCED MATERIALS KOERA Inc.(東レ尖端素材株式会社)
152
~先取りした製品開発と市場展開で、リーディング企業としての優位性堅持を目指す~
・2016年末により3層FCCLの生産中止へ。両面COF需要増に対応し、スパッタ・めっきの生産能力拡大を検討
・無線充電用CL、レイヨンマイグレーションCL、White CLの販売が拡大。CLのバージョンアップと製品バリエーションの拡充に注力
◇LS MTRON LTD.(FCCL)
156
~両面スパッタ・めっき2層FCCLの顧客提案に注力~
・ユーザーの設計仕様とCOF需要動向を見極めながら設備増強を検討
・COFの市場拡大に伴い、スパッタ・めっき2層FCCLの販売量も拡大傾向に。セミアディティブ対応FCCLの拡販にも注力
◇新揚科技股份有限公司(ThinFlex Corporation)
160
~PI配合・合成技術等の技術優位性を強みに、キャスト2層FCCLの拡販に注力~
・2015年にパナソニックの保有株を取得し、中国昆山工場を100%子会社化。キャスト2層FCCLの需要増加を受け、2017年に生産能力を40万㎡/月に拡大
・2008年より両面キャストタイプのW-Typeを量産。高寸法安定性、低反発力、耐薬品性等を特徴としてW-Typeの拡販に注力
・スマートフォン向けに両面タイプのキャスト2層FCCLの需要が拡大。PIの設計技術とLow Profile銅箔の使用等により、高速伝送対応FCCL開発に注力
◇律勝科技股份有限公司(Microcosm Technology Co.,Ltd.)
166
~PSPI(感光性CL)やFRCC(樹脂付銅箔材料)の拡販に注力~
・2層FCCLの需要拡大に対応し、ラミネート2層FCCLの生産能力を25万㎡/月に拡大
・ラミネート2層FCCLとPSPIを組み合わせ製品提案に注力。PSPIはカメラモジュール向け採用拡大に期待
◇昆山雅森電子材料科技有限公司(Kunshan Aplus Tec. Corporation)
171
~CLの新製品開発と製品ラインナップの拡充を進め、中国CL市場でトップシェアを確立~
・2014年に520mm幅のラミネート2層FCCLを稼動開始。3層FCCL及びCL等の関連材料の生産能力は、トータルで220万㎡/月まで拡大
・CLやスティフナー、BS等の販売好調に伴い、2016年度のトータル販売量は922万㎡を見込む
・自動車向け需要増に対応し、厚膜CLや高Tg CLの開発に注力。2017年から中国国内向け5G対応CL需要拡大にも期待
◇中山新高電子材料股份有限公司(Allstar Tech. (Zhongshan) Co.,Ltd.)
176
~多様な製品群と地理的な利点を活かし、更なるFCCL事業拡大を狙う~
・2011年にラミネートラインを、2012年にコーティングラインを導入。2016年内に上場を計画、市場動向を見極めながらラミネート2層FCCLの増設も検討
・3層FCCLはローエンド向け、2層FCCLはハイ・ミドルエンド向けに注力
・2015年4Qより高周波・大容量FCCLの量産を開始。新製品として低伝送損失(Low Dk・Df) CLやWhite CLの開発に注力
◇九江福莱克斯有限公司(JIU JIANG Flex co.,Ltd)
181
~技術力と知名度、多様な製品群を強みに、3層FCCL及びラミネート2層FCCLの拡販に注力~
・スマートフォン向け2層FCCL需要を受け、2015年にラミネート2層FCCLを量産開始
・スマートフォンの市場拡大に伴い、3層FCCL及び2層FCCLの販売が拡大。CLは薄膜・厚膜CLに加え、高速伝送対応CLの開発を進め、販売拡大を目指す
◇廣東生益科技有限公司(Guangdong Shengyi Sci. Tech Co., Ltd.,)
186
~リジッド用CCLの物流体制と多様な製品群、技術サポートを武器に、FCCL事業拡大を目指す~
・2016年末にラミネート2層FCCLの生産能力は15万㎡/月まで拡大。将来的にラミネート2層FCCLの生産能力を50万㎡/月まで拡大していく計画
・3層FCCLから2層FCCLへの需要シフトにより、ラミネート2層FCCLの販売が拡大
・スマートフォンのLCDモジュール用にラミネート2層FCCLの需要が拡大。薄膜・厚膜FCCL等、顧客ニーズを捉えたFCCLの開発に注力
◇東溢新材料有限公司(Dongyi high-tech material Co., Ltd.)
191
~独自の接着剤技術で、BS・CL・3層FCCLの拡販へ~
・2014年に江蘇省・南通市に新工場を建設。主要顧客への安定材料供給と価格競争力強化のため、将来的には南通工場の増強も検討