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2023年版 高機能フィルム市場の展望と戦略

2022年の主要フィルムの需要は軒並み前年比20%前後のマイナス成長となった。ユーザーの生産調整は2023年初頭には一段落し、高機能フィルムの需要も戻ってきてはいるものの、回復速度はそれまでの需要縮小の勢いに比べて弱く、ピーク時の2021年のレベルに戻るには2~3年かかるものと予測される。加えて、最近の高機能フィルム市場にはTVやスマートフォンに次ぐ新たなキラーアプリケーションが見られない。これまで原反メーカーと協業し新たなフィルム開発を担ってきた日本のコンバーターも長引く円安によるコストの上昇などで体力消耗気味であり、フィルムメーカーと共に少量から始める新製品開発に手が出にくくなっているようにも見える。 日本のフィルムメーカーが生き残っていく道として、日本が先行するFilm to Filmリサイクルなど「環境」にフォーカスした技術開発と提案を進め資源循環やCNを新たな競争の枠組みとしていくことが考えられる。MLCCリリースフィルムなど高平滑・無異物・無欠陥が求められる製品をリサイクルするにはバージン材を使用する場合以上の製膜技術、品質管理技術が要求されるが、これが新たなビジネスチャンスとなり得る。さらに、今後はリサイクル品のコストダウンに向けた研究開発も必要となってくるが、ユーザーの求めるままの価格対応ではなくFilm to Filmリサイクルのスキームと技術、それを背景にしたフィルムの品質で「リサイクル品の相場(=新たな価値)を作りだす」意気込みでの展開が求められている。

発刊日 2023年07月31日 体裁 235頁
資料コード C65104700 PDFサイズ 14.5MB
カテゴリ マテリアル / 海外情報掲載
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目次

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15
1.市場動向
2.企業動向
3.展望と課題
第1章 高機能フィルム市場の展望
21
【表・ク゛ラフ】2021年実績を100とした場合の各フィルムの市場規模増減状況(2021~2025年)
22
・Foldable端末、5G関連での拡大が期待された透明PI、MPIの需要は足踏み状態 ビヨンド5G~6Gの立ち上がりまでバッテリー・センサーへの注力の動きも
22
・PETフィルムメーカーはボリュームと新奇性を両立する新製品開発に苦戦 偏光板の主戦場である中国でローカル勢の足音が迫る
23
・Film to Filmリサイクルを日本の新たな競争力へ 中国ローカルのバージン品以上の高品質・高付加価値なフィルムの開発・投入を!
25
・リサイクルが価値として通用する今こそコストダウンと収益確保の両立に向けた技術開発を 日本発のスキームと技術、品質でリサイクル品の相場を作り出せ!
26
31
【ク゛ラフ】工業用PETフィルム 市場規模推移(主要8社合計 2020~2022年、2023年見込み、2024~2025年予測)
32
【表】主要メーカーによる工業用PETフィルム販売量及びシェア推移(2021~2022年、2023年見込み、2024~2025年予測)
33
★P32文章の続き
34
34
【表】PETフィルム主要メーカー 生産体制(2019~2025年)
35
【表・ク゛ラフ】主要メーカーによる地域別PETフィルム供給能力推移(2016~2022年、2023年見込み、2024~2025年予測)
36
★P35文章の続き
37
・新たな用途開発にも一定以上のボリューム確保は不可欠、新奇性よりもコスト・性能のバランスやリサイクル性の良さをアピールし他素材代替を狙う手もあり
37
38
【表】工業用PETフィルム 主要用途別需要量推移(主要8社合計 2021~2022年、2023年見込み、2024~2025年予測)
39
40
【ク゛ラフ】光学部材用PETフィルムの需要動向(2020~2022年、2023年見込み、2024~2025年予測)
41
【表・ク゛ラフ】主要メーカーによる光学部材用PETフィルム市場規模推移(2021~2022年、2023年見込み、2024~2025年予測)
42
★P41文章の続き
43
43
【表・ク゛ラフ】主要メーカーによる光学副資材用PETフィルム市場規模推移(2021~2022年、2023年見込み、2024~2025年予測)
44
★P43文章の続き
45
46
【表・ク゛ラフ】主要メーカーによるMLCC離型用PETフィルム市場規模推移(2021~2022年、2023年見込み、2024~2025年予測)
48
【表・ク゛ラフ】主要メーカーによる粘着・離型用PETフィルム市場規模推移(MLCCリリース含む 2021~2022年、2023年見込み、2024~2025年予測)
49
【表・ク゛ラフ】主要メーカーによるDFR用PETフィルム市場規模推移(2021~2022年、2023年見込み、2024~2025年予測)
50
【表・ク゛ラフ】主要メーカーによる電気・電子用PETフィルム市場規模推移(2021~2022年、2023年見込み、2024~2025年予測)
51
★P47文章の続き
52
52
【表】主要PETフィルムメーカーの加工体制
53
■東レ株式会社
55
58
60
・MLCC離型フィルム、DFRなど一般産業用では最先端向けハイエンドグレードに強み 2022年は需要サイクルの底、2024年以降は再び成長期に入ると予測
61
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・VOCフリー塗料の塗工性・密着性に優れた易接着PETフィルムを開発 ユーザーの脱炭素化、環境負荷低減に貢献
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■東洋紡株式会社
65
66
67
★P67文章の続き
69
70
・MLCCリリースフィルムのリサイクル体制確立に向けたテスト設備が稼働開始 つるがフイルム工場で2025年以降の商業運転開始を目指し実証を進める
72
72
74
■三菱ケミカル株式会社
76
78
79
★P79文章の続き
81
・DFR向けは市況悪化と中国ローカル勢の台頭の影響を受け苦戦 MLCCリリースフィルムはインドネシアの新ライン稼働でハイエンドグレードの供給体制強化
81
82
■TORAY ADVANCED MATERIALS KOLEA Inc.(東レ尖端素材株式会社)
85
87
★P87文章の続き
89
・偏光板リリースフィルムは2022年に半減近くまで販売量を落とすも翌年にはV字回復を見込む
89
90
■SK microworks(PETフィルム)
93
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・一般工業用の主力であるMLCC離型は表面平滑性が求められるIT向けでの採用を獲得
98
・SKケミカルズが事業買収したShuYeのcrPETを使用したPCR由来フィルムは 包装用シュリンクラベルや端末保護フィルムなどで採用される
98
■Kolon Industries, Inc.(PETフィルム)
100
101
102
★P102文章の続き
104
■南亜塑膠股份有限公司(NAN YA PLASTICS CORPORATION)
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【表】南亜 PETフィルム生産拠点
105
106
★P106文章の続き
108
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■新科光電材料股份有限公司(SHINKONG MATERIALS TECHNOLOGY CO.,LTD.)
111
【図】新科光電とグループ企業
111
【表】新科光電 PETフィルム生産拠点
112
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119
148
★P148文章の続き
150
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164
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174
176
・MLCCリリースフィルムリサイクルでは東レ、東洋紡の2大PETメーカーが先行
180
181
・海外市場では三菱ケミカルとAvery Dennisonによるラベル台紙水平リサイクルが始動
185
・異物管理やメーカーごとの分別可否がFilm to Filmリサイクルのハードルに 業界全体の協業によるCR活用も有効
185
187
■Kolon Industries, Inc.(PIフィルム)
191
■SK microworks(PIフィルム)
194
■株式会社カネカ
197
【表】カネカ PIフィルム生産拠点概要(2019~2023年)
197
198
200
■PI Advanced Materials Co.,Ltd.(PI尖端素材)
202
203
205
■東レ・デュポン株式会社
207
【表】カプトン生産拠点概要(2022、2023年)
207
208
・サブ6対応の低誘電グレード「カプトンLK」の商業生産始まる
209
209
■ゼノマックスジャパン株式会社
211
・化学結合で密着力コントロールが可能な貼合技術「PITAT」、軽剥離技術「APLIFT」など 「ゼノマックス®」ユーザーの使い勝手向上につながる技術を提供
213
■COSMO AM&T CO.,LTD.(コスモ新素材株式会社)
215
216
・付加価値の高い表面平滑グレードの販売量拡大に取り組む
217
■三井化学東セロ株式会社
219
221
・製品設計とユーザーニーズの最適化、コーティング技術のブラッシュアップを背景とした 高性能・高品質なリリースフィルムの生産・供給で差別化
222
■東レ株式会社(フィルムサステナブル事業推進室)
223
225
■東洋紡株式会社(資源循環プロジェクト)
227
229
■日榮新化株式会社(資源循環プロジェクト)
231
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