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変貌するコメビジネスの展望と戦略 ~食品から非食品までの拡がりと成長機会~

日本では、1962 年に一人当たりの年間米消費量が118.3kg であった。以降、食生活の多様化や高齢化、家族構成の変化などを背景に減少傾向が続いていたが、2022 年の50.7kg を底に、2023 年には51.1kg へとわずかながら回復の兆しが見え始めている。 一方、米の用途でも多様化が進展している。パンや麺類といったグルテンフリー食品向けには米粉の活用が拡大しているほか、健康志向の高まりを背景に、発芽玄米やライスプロテインを活用した健康食品市場が拡大しており、機能性食品としての新たな需要が生まれている。加えて、古米や破砕米の活用によるアップサイクルの取り組みも加速している。これまで廃棄されていた米を原料とした商品開発が進んでおり、食品分野にとどまらず、従来のプラスチック原料に代わる素材として、日用品分野でも幅広く活用が進んでいる。 本資料では、新たな米の用途や生産・流通形態に着目し、それらを「コメビジネス」として位置づけ、今後のビジネス機会を探る。

発刊日 2025年06月30日 体裁 265頁
資料コード C67100200 PDFサイズ 24.3MB
カテゴリ 食品、アグリ、バイオ
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リサーチ内容

第1章 総論
 
1. コメビジネスの全体動向
2. コメビジネス対象市場の現状とポテンシャル
3. 米の外部環境分析
 
第2章 米産業の現状
 
1. コメビジネス市場
  (1) コメビジネスの市場背景
    ~「機能性」「利便性」「環境配慮」に対応した需要の創出~
  (2) コメビジネスの定義
2. 米の流通の現状
3. 米流通における多層的なプレイヤーの関係性 ~JA系統組織と民間企業の連携~
  (1) 生産者
    ① JA(農業協同組合)
    ② 個別農家(直接販売・独自流通)
  (2) 集荷
    ① JA全農
    ② 民間米卸(集荷部門)
  (3) 精米・加工
    ① 全農パールライス
    ② 大手民間米卸
    ③ 専門加工業者
  (4) 卸売
    ① 大規模卸売業者
    ② 地域の中小米卸
    ③ 専門問屋・商社
  (5) 小売・業務用
    ① スーパーマーケット・コンビニエンスストア
    ② 百貨店・専門店
    ③ 米屋
4. 日本の米備蓄制度の主な沿革と政策変更
5. 民間流通米の価格形成の仕組み ~JAグループによる価格交渉が影響~
  (1) 相対取引
    ① 相対取引における全農側の立場
    ② 相対取引における卸売業者側の立場
    ③ 交渉・契約の流れ
  (2) 概算金(仮渡金)
6. 政府の備蓄米の仕組み~約100万トンを全国約300か所で保管~
  (1) 備蓄米の備蓄方式~保管期間の長期化に伴う品質維持という新たな課題~
  (2) 備蓄米の保管・管理体制~低温倉庫にて厳重管理~
  (3) 備蓄米の買入価格と売渡価格
    ① 買入価格
    ② 売渡価格
  (4) ミニマム・アクセス米~年間約77万トンの輸入枠~
  (5) ミニマム・アクセス米の販売状況~主食用や食糧援助など多様な用途~
7. 民間貿易による輸入状況(枠外輸入)~安価な外国産米が国内に流入する可能性~
8. 生米の需給動向~Google検索数で「令和の米騒動」が急増~
9. スーパーでの小売価格(令和6年産)
10. 米袋の現状と流通別動向~売り場構成・消費者ニーズに対応した小袋化が進展~
11. 令和5年産・民間流通米の流通実態~生産者による直接流通が半数以上を占める~
12. 「消えた米」問題の実態~直販ルート流通増が一因に~
13. 穀類(米)に対する1世帯あたりの年間消費支出~代替主食との相対ポジション~
14. 米飯類(調理食品)に対する1世帯あたりの年間消費支出伸び率
 
第3章 米の生産動向
 
1. スマート農業
2. スマート農業が求められている背景
  (1) 国内農業経営体は2030年に半分に減少。従来生産では食糧の安定供給を確保できない事態に
    ~国内の農業が抱えている課題・問題点~
  (2) 海外の農業が抱えている課題・問題点
3. 農業用ドローンソリューション~ドローンの農薬散布面積 目標である100万ha達成~
  (1) 農業用ドローンの普及状況 ~農業用ドローンに適用した農薬の拡大~
  (2) 農業ドローンを展開している主要企業
4. 有機・特別栽培米
  (1) 日本における有機ほ場面積の推移(2012~2023年)
  (2) 国内総生産量における有機JASの割合(2022年度)
  (3) 企業事例
  (4) 栽培動向
  (5) オーガニック農産物の課題
    ~手作業が多くなるため、地域での雇用の確保が重要~
  (6) オーガニック農産物流通の市場展望
    ~生産体制の強化、物流の効率化、ブランド価値の訴求が成長の鍵~
5. 稲の高機能性品種~高温障害・病害虫の発生パターンの変化への対応~
  (1) 高温耐性品種
  (2) DAC水稲(Direct Air Capture)
  (3) 直播稲(Direct Seeding Rice)
    ① 低温出芽性および初期生育が良好であること
    ② 耐倒伏性が高いこと(強稈性)
    ③ 雑草との競合に強いこと
    ④ 穂発芽しにくいこと
    ⑤ 良食味であること
    ⑥ 病害虫に対する抵抗性を有すること
  (4) マイコス米
6. 微生物(根粒菌・菌根菌等)の活用
7. もみ殻バイオ炭
  (1) もみ殻バイオ炭による炭素貯留の仕組み
  (2) バイオ炭製造装置
  (3) 国や地方自治体による支援策(補助金・交付金)
    ① 「強い農業づくり総合支援交付金(うち産地基幹施設等支援タイプ)」
    ② 「林業・木材産業循環成長対策(うち特用林産振興施設等整備)」
    ③ 「産地生産基盤パワーアップ事業(うち収益性向上対策)」
    ④ 「みどりの食料システム戦略推進(緊急対策)交付金」
8. 水稲種子市場の動向
  (1) 主要農作物種子法
  (2) 主要農作物種子法下での水陸稲種子の育種
    ① 原々種、原種の生産
    ② 採種圃における種子生産
    ③ 採種圃場の管理
  (3) 国内水陸稲種子市場の特殊性
  (4) 主要農作物種子法の廃止
    ~種子法廃止後34の都道府県が種子生産に関する条例を制定~
  (5) 市場動向
  (6) 市場規模(2020~2024 年度、2025~2030 年度予測)
  (7) 参入企業・生産者動向
9. 米の生産量
  (1) 米の用途別分類
  (2) 主食用米の生産・需要量(家庭用、中食用、外食用)
  (3) 新規需要米(米粉用、飼料用、輸出用)
  (4) 加工用米(うるち米、もち米)
10. コメの一貫ビジネス、輸出・現地生産ビジネス
  ~外食市場・海外現地の消費拡大が下支えに~
  (1) 市場動向
  (2) 市場規模(2020~2024年度、2025~2030年度予測)
  (3) 参入企業動向
  (4) 栽培動向
  (5) 販売動向
11. 産直米~生産者の収益向上の余地が拡大~
  (1) 市場動向
  (2) 市場規模(2020~2024年度、2025~2030年度予測)
  (3) 参入企業動向
 
第4章 飲料・調味料の市場動向
 
1. 甘酒市場~アーモンドミルクなど健康飲料との競合が鮮明に~
  (1) 市場動向
  (2) 市場規模(2020~2024年度、2025~2030年度予測)
  (3) 参入企業動向
2. 日本酒市場(清酒)
  ~値上げによるユーザー流出も底堅い支持層により安定的な需要を維持~
  (1) 市場動向
  (2) 市場規模(2020~2024年度、2025~2030年度予測)
  (3) 参入企業動向
3. 本みりん市場~本格派好みの層が需要を牽引~
  (1) 市場動向
  (2) 市場規模(2020~2024年度、2025~2030年度予測)
  (3) 参入企業動向
 
第5章 機能米・原料素材の市場動向
 
1. 健康機能米~加工技術進歩が「食べにくさ」などの課題を解決~
  (1) 市場動向
  (2) 機能米の開発
  (3) 市場規模(2020~2024年度、2025~2030年度予測)
  (4) 参入企業動向
2. アルファ化米市場~段階的備蓄サイクルの広がりが市場拡大に寄与~
  (1) 市場動向
  (2) 市場規模(2020~2024年度、2025~2030年度予測)
  (3) 参入企業動向
3. こめ油市場~国産米ぬか需要の高まりで調達競争が激化~
  (1) 市場動向
  (2) 市場規模(2020~2024年度、2025~2030年度予測)
  (3) 参入企業動向
    ① 高付加価値化
    ② 用途提案とマーケティング
    ③ サプライチェーンの強化
4. こめ粉市場~国産米ぬかの需要増が調達競争を招く~
  (1) 市場動向
  (2) 市場規模(2020~2024年度、2025~2030年度予測)
  (3) 参入企業動向
 
第6章 加工米飯の市場動向
 
1. 冷凍米飯~プレミアム品質とワンプレート商品でラインアップ拡充~
  (1) 市場動向
  (2) 市場規模(2020~2024年度、2025~2030年度予測)
  (3) 参入企業動向
2. 無菌包装米飯~賞味期限10~12か月で備蓄食の継続的需要を取り込む~
  (1) 市場動向
  (2) 市場規模(2020~2024年度、2025~2030年度予測)
  (3) 参入企業動向
3. レトルト米飯~多様な味と健康志向への対応~
  (1) 市場動向
  (2) 市場規模(2020~2024年度、2025~2030年度予測)
  (3) 参入企業動向
4. 米菓
  (1) 市場動向
  (2) 市場規模(2020~2024年度、2025~2030年度予測)
  (3) 参入企業動向
5. 包装餅市場
  (1) 市場動向
  (2) 市場規模(2020~2024年度、2025~2030年度予測)
  (3) 参入企業動向
 
第7章 非食用米の市場動向
 
1. スキンケア(米由来)市場~日本酒の成分がスキンケア素材に位置づけられる~
  (1) 市場動向
  (2) 市場規模(2020~2024年度、2025~2030年度予測)
  (3) 参入企業動向
2. ライスレジン~日用品から玩具など採用実績は800アイテムに上る~
  (1) 市場動向
  (2) 参入企業動向
 
第8章 注目企業の個別実態(23社)
 
1. アイリスオーヤマ株式会社
2. 株式会社アサヒパック
3. アルファー食品株式会社
4. 尾西食品株式会社
5. オリザ油化株式会社
6. 木徳神糧株式会社
7. 株式会社クボタ
8. グリコ営業食品株式会社
9. 株式会社コロナアグリ
10. 三和油脂株式会社
11. 株式会社神明
12. 東都生活協同組合
13. 東洋ライス株式会社
14. 新潟製粉株式会社
15. パルシステム生活協同組合連合会
16. 日の本穀粉株式会社
17. 株式会社福光屋
18. 株式会社プレナス
19. ボーソー油脂株式会社
20. マルコメ株式会社
21. ムソー株式会社
22. ヤンマーマルシェ株式会社
23. 勇心酒造株式会社

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