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2025年版 高機能フィルム市場の展望と戦略
発刊日 | 2025年07月31日 | 体裁 | 232頁 |
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資料コード | C67108100 | PDFサイズ | 18.2MB |
カテゴリ | マテリアル / 海外情報掲載 | ||
調査資料価格 | 198,000円(税込)~ 価格表を開く |
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リサーチ内容
第1章 高機能フィルム市場の展望
6G、空飛ぶクルマ、ソフトロボットなど、次世代のニーズに応える
性能の実現が新たな市場を創出し、次の事業の柱を生み出す
光学部材、PI、MLCCリリースフィルムのローエンド領域で中国ローカライズが進展
事業のフィールドが狭まる中、次の柱となりうる新製品の開発がようやく始まる
(表)主な高機能フィルムの対前年成長率
(図)光学部材用PETフィルムの中国ローカライズの状況
(図)PIフィルムの中国ローカライズの状況
(図)MLCCリリースフィルムの中国ローカライズの状況
次世代で求められるのは超高性能とトレードオフの克服
ポリマー開発などブラッシュアップを超える製品開発で次世代に迫れ
第2章 PETフィルム市場の徹底分析
SKMWとKOLONのJV始動、生産体制の整理統合に向けた検討を継続
その他各社でもラインの再構築を推進し稼働率は改善に向かう
(表)PETフィルム主要メーカー 生産体制
(図・表)主要メーカーによる生産拠点地域別PETフィルム供給能力推移
2年連続のマイナス成長を経て2024年は前年比2ケタ増と急回復
トランプ関税の影響など不確定要素はあるものの、市場は年間3~5%の安定成長期へ
(図・表)工業用PETフィルム 市場規模推移(主要8社合計)
(表)主要メーカーによる工業用PETフィルム販売量及びシェア推移
光学部材は「コスモシャインSRF®」を有する東洋紡がPET偏光板の拡大で高シェアを確保
QD部材のTAK、PICASUSを展開する東レなど、各社独自の高付加価値品が注目される
(図・表)主要メーカーによる光学部材用PETフィルム市場規模推移
光学用副資材は自社で加工拠点を持つTAKと三菱ケミカルが市場の70%を押さえる
韓国偏光板メーカーの事業売却でプロテクトフィルムのサプライチェーンが変動
(図・表)主要メーカーによる光学副資材用PETフィルム市場規模推移
(表)主要偏光板メーカーの副資材サプライヤー
MLCCリリースフィルム、原反メーカーでは東レと三菱ケミカルが超平滑グレードを投入
DFRはハイエンドを押さえる東レ、台湾で展開する南亜がシェアを拡大
(図・表)主要メーカーによるMLCC離型用PETフィルム市場規模推移
(図・表)主要メーカーによる粘着・離型用PETフィルム市場規模推移(MLCCリリース+その他)
(図・表)主要メーカーによるDFR用PETフィルム市場規模推移
(図・表)主要メーカーによる電気・電子用PETフィルム市場規模推移
東洋紡の宇都宮インラインコート設備は2025年内に商業生産へ
2026年にはTAK、南亜でシリコーンコート新設備が稼働開始予定
(表)主要PETフィルムメーカーの加工体制
(表)工業用PETフィルム 主要用途別需要量推移(主要8社合計)
東レ株式会社
ポリマー改質、製膜、ナノ制御の技術を活用し
次世代のニーズに応える新製品を続々と開発・投入
グローバルオペレーションの中で各拠点の生産体制再構築を実施し稼働率を向上
PETフィルム販売量は2022年、2023年と連続した市況悪化からの回復続く
光学関連部材、副資材ともに高付加価値なハイエンド領域に特化
MLCC離型用は岐阜工場の設備改修でRa10数nmのハイエンドニーズへの対応力を強化
DFRもハイエンド領域での需要に確実に応え年間7~8%の成長を見込む
PICASUS®はP偏光光源のAR-HUD向けや電波を透過する高透明遮熱フィルムなど
次世代の自動車での採用を狙った開発が進展
東洋紡株式会社
偏光板、MLCCリリースフィルムを柱に、多種多様な用途で展開
高透明・高平滑など付加価値の高い領域での新たな需要確保に取り組む
宇都宮工場のインラインコート新規ラインは2025年上期中に商業生産開始予定
つるがフイルム工場の1ラインは「コスモシャイン SRF®」専用機への改造を実施
2024年の販売量はピークであった2021年超えの実績を確保
光学部材では「コスモシャイン SRF®」に続く柱として耐屈曲グレードに期待
MLCCリリースフィルムはV字回復の2023年に続き2024年も2ケタ成長を実現
「ピューレックス®Ⅱ」はより付加価値の高い領域へと展開の幅を広げる
PET合成紙の需要は2023年に底を打ち、2024年からプラス成長に転じる
Film to Filmリサイクル原料100%使用の「レナシャイン®」を開発
「コスモシャイン®」と同等の高透明・高平滑を実現
PENフィルム「テオネックス®」は工業・産業分野での採用を着実に増やす
将来のFCV市場の立ち上がりに備えセル封止材向けの提案を継続
三菱ケミカル株式会社
国内外の生産拠点で国を跨いだ生産の最適化を推進
「化学メーカー」としての強みを活かし競争力の高い製品開発に取り組む
日本、中国、インドネシアの生産拠点を一体運営しアジア地域の需要に対応
インドネシア、ドイツの新ラインを含む合計生産能力は30万tを超える規模に
インドネシアの第2ライン稼働開始でアジア圏での供給余力拡大も
海外拠点から需要地への直接販売拡大で日本からの販売量伸び率は年率5%前後で安定
光学分野、部材向けはOLED用など高い品質が求められる中厚品の供給が中心
副資材は主力の偏光板向けに止まらず、様々な用途での採用実績が拡大
MLCCリリースフィルム向けでは表面平滑性に加え異物管理が厳しく問われる
化学メーカーとしての知見と技術力を活かしたソリューション提供で差別化
原反から加工までの一貫体制による高付加価値な加工品の開発を進める
TORAY ADVANCED MATERIALS KOLEA Inc.(東レ尖端素材株式会社)
偏光板離型、MLCCリリースなど、規模と付加価値双方が要求される
工程材・副資材向けを強みとして販売量を伸ばす
2024年は後半以降もPETフィルム需要の縮小が無く、2025年も成長基調が継続
亀尾工場の稼働ラインは2025年にフル生産の状態に
工業用PETフィルム、2024年は光学用、一般産業用ともに前年比2ケタ成長
全体の70%を占める偏光板保護・保護セパ、離型、MLCCリリースが需要を牽引
亀尾、中国・南通の加工拠点のフル稼働を受け、2026年に新規加工ライン2本を追加
能力増強効果が現れるのは2027年後半以降を見込む
MLCCリリースフィルムはローエンド領域で中国ローカル勢との価格競争に
Ra30~80nm程度のミドル~ハイエンドグレードにシフトし事業収益性を確保
SK microworks Co., Ltd.
2024年10月にKOLONとJV、SKMWを存続会社とする新体制が構築
生産体制とグレードの整理・統合を継続
韓国国内では水原、鎮川、金泉、蔚山の4拠点で設備の最適化に取り組む
4拠点合計の生産能力はJV化前の347,500t/年から253,000t/年までスリム化
JV化を機にグレードの整理統合に加え不採算製品からの撤退を推進
包装用の生産終了、工業用も販売量10万tを切るレベルに抑えるなど収益性優先の展開へ
一般産業用の主力、MLCCリリースフィルムはRa100nmを切る高平滑品に注力
PETボトルPCR材由来のリサイクルPETフィルムの提案も推進
南亜塑膠股份有限公司(NAN YA PLASTICS CORPORATION)
主力用途である汎用工程材料向けは中国ローカル勢とバッティング
収益性の高いミドルエンド以上へのシフトを進める
工業用、包装用ともに2024年以降は前年比110%前後の成長が続く
光学用は品質に対する要求水準の高さから当面は中国勢との競合は無しとの見方
一般産業は主力の粘着・離型関連の伸び悩みで当初予想を下回る成長率にとどまる
加工品(リリースフィルム)、MLCC向けはRa100以下の平滑品の実績拡大を目指す
偏光板保護セパ、OCAリリースなどの光学関連は2024年、2025年と大きく成長
新科光電材料股份有限公司(SHINKONG MATERIALS TECHNOLOGY CO.,LTD.)
原反~加工品までのサプライチェーンをグループ内で押さえ
“先の先”のユーザーニーズへの対応で差別化
小規模・老朽ラインの閉鎖で工場の生産性が向上
第2、第3ラインがフル稼働となり第4ラインの稼働率も90%に届く
工業用PETフィルム販売量は2024年に急回復した後、年間3%強の緩やかな成長を見込む
光学向けは部材、副資材ともUbright向けの供給が中心
一般産業用保護・粘着フィルムはミドルエンド以上の少量多品種対応で中国ローカル勢に対抗
ウィンドウフィルム原反はEVの拡大とともに成長
PETボトルリサイクル樹脂由来のフィルムはバージン材との価格差もあり苦戦中
第3章 注目される高機能フィルム市場の動向
1.ポリイミド(PI)フィルム
2025年7月時点での主要6社によるPIフィルム生産能力は35ライン15,830t/年
フィルムの薄肉化進展で各社の重量ベースでの能力増強も一段落
(表)PIフィルム主要メーカー各社の生産体制
2024年のPIフィルム市場は3年ぶりのプラス成長で重量、面積ともに2ケタの伸び示す
ICT関連製品の混乱の影響は2025年に払拭、以後、実需に合わせた安定的な成長へ
(表)PIフィルム 主要アプリケーション別市場規模推移(重量ベース)
(表)PIフィルム 主要アプリケーション別市場規模推移(面積ベース)
韓国・PIAMが重量ベース、面積ベース共に市場の1/3以上を押さえシェアトップに
カネカ、デュポングループが僅差で2位、3位を分け合う
(表)主要PIフィルムメーカー 販売量推移(重量ベース)
(表)主要PIフィルムメーカー 販売量推移(面積ベース)
FPCは5G対応のMPIが当初期待されたボリューム確保には至らず
電気・電子向け絶縁テープなど「その他」用途が全体の14~15%を占める規模に
要求スペックの高い少量多品種への確実な対応が収益確保につながる
2.MLCCリリースフィルム
2024年の市場規模はピーク時の2021年を超える規模に
「回復」「正常化」ステージを脱し、次の成長トリガーの探索が課題
(図・表)MLCC用リリースフィルム市場規模推移
TAKが新たに亀尾工場でリリースフィルムの設備投資を実施
稼働開始予定の2026年には主要メーカーの合計生産能力は44,850万㎡/月まで拡張
(表)主要リリースフィルムメーカー各社の生産体制
(図)主要リリースフィルムメーカー各社のMLCCリリースフィルム生産能力推移
原反PETフィルムは2025年に10万t/年の大台を回復、以降、年間5%程度の成長見込み
旧SKMW、旧KOLONのJV化に伴うコスモ新素材の新サプライヤー探索は難航
(図・表)MLCC用リリースフィルム原反(PETフィルム) メーカー別販売量推移
(図・表)MLCC用リリースフィルム原反(PETフィルム)市場規模推移
中国ローカルMLCCメーカーによるリリースフィルム調達が拡大
日本、韓国のコンバーターからミドル~ハイエンドグレードのサンプルを取り寄せる動きも
(表)主要セラミックコンデンサーメーカーのリリースフィルム調達量推移
2024年から2025年にかけてローエンドでの中華系コンバーターのシェアが急増
SEMCO、南亜はより付加価値の高い領域へと事業の軸足をシフト
(図・表)MLCC用リリースフィルム メーカー別販売量推移
(表)MLCCリリースフィルム サプライチェーン
(表)MLCC用リリースフィルム価格動向
(図・表)MLCC主要メーカーにおけるリリースフィルムメーカーシェア(2023年)
(図・表)MLCC主要メーカーにおけるリリースフィルムメーカーシェア(2024年)
(図・表)MLCC主要メーカーにおけるリリースフィルムメーカーシェア(2025年見込み)
3.Film to Filmリサイクル(MLCCリリースフィルム・ラベル台紙)
MLCCリリースフィルムのF to Fスタートから3年、CRや再生樹脂の用途開発の多様化など
トレーサビリティや出口確保の課題解決につながる取組みが進展
(表)MLCCリリースフィルム リサイクルの流れ
(図)MLCCリリースフィルムサプライチェーン
(図)9社協業によるPET製品ケミカルリサイクルのイメージ
東レEcouse®ルミラーに続き、東洋紡がレナシャイン®でF to Fを始動
ラベル台紙の水平循環を目指す資源循環プロジェクトはユーザーの意識改革と行動変容を促し
2024年度に20tの使用済台紙回収を実現
4.次世代市場での活用が期待される高機能フィルム
次世代市場では既存品をはるかに超える機能・性能の付与やトレードオフの解消が必須
従来の延長ではない新たな視点での開発が進む
6Gではこれまでとはレベルの異なる超低誘電・超低吸水が課題
COPの日本ゼオン、CTE・高強度を実現したPIフィルムを擁すゼノマックスに注目
レベル3以上の自動運転で実用化が期待されるLiDARシステムや
AR-HUDにフォーカスしたフィルム開発も進展
人工衛星、空飛ぶクルマなど航空宇宙関連市場の立ち上がりにも期待
高集積の先端パッケージモールディングプロセスで使用される離型フィルムは
PFASフリー実現に向けた開発が進む
(表)次世代市場で期待される高機能フィルム
第4章 工業用高機能フィルムメーカーの展望と戦略
PI Advanced Materials Co.,Ltd.(PI尖端素材)
EVバッテリーやFPC向けは期待されたほどの伸び見せず
G/S向けが順調に成長
設備稼働率はG/S向け中心の鎮川工場が70%まで回復する一方、FPC、バッテリー向けの
亀尾工場は40%程度、2拠点トータルでは50%にとどまる
G/S向け販売が重量ベース販売量の拡大に寄与、2024年、2025年見込みと2ケタ成長遂げる
カバーレイ向け薄肉フィルムなど、新たな製品開発も進める
東レ・デュポン株式会社
PIフィルム「カプトン」は薄肉、少量多品種の高付加価値領域での展開に注力
主力用途がFPCから多種多様な「その他」へとシフト
小規模ニーズへの確実な対応を積み上げ2025年には全体の42%を超える規模に成長
低線膨張グレード、薄肉グレードなど付加価値の高いグレード展開に強み
COSMO AM&T CO.,LTD.(コスモ新素材株式会社)
ボリューム重視から収益性重視へと舵を切り高平滑品の販売量拡大を目指す
新たな原反サプライヤーの選定は苦戦中
生産性の低い第1工場を閉鎖、生産能力は変わらず5ライン7,000万㎡/月体制に
2025年の稼働率は55%程度を見込む
主力ユーザーであるSEMCOのハイエンド志向に追随しミドル~ハイエンド中心の展開へ
グリーンシート厚み1µm以下に対応する平滑・高平滑グレードに注力
新たな原料サプライヤー選定に向けたサンプルワーク・テストも継続
三井化学ICTマテリア株式会社
MLCCリリースフィルムの需要は2024年後半以降成長基調に転じる
高品位な平滑グレードの需要が拡大
「SP-PET™」のMLCC向け販売量伸び率は2024年が前年比約5%、2025年が同7%まで回復
2026年以降は市場成熟の中でも安定的な成長を見込む
MLCCリリース向けグレードを生産する茨城工場の稼働率がフルに近づく
市場やユーザーの動向を見ながら、必要に応じて能力増強を検討する体制に
東レ株式会社(次世代高機能フィルム)
独自のポリマー設計技術と製膜技術を活かしたオンリーワン製品で
高付加価値領域、次世代領域での需要を確実にキャッチ
PPSフィルム トレリナ®はEV向け油冷式モーター絶縁やFCVバッテリー連結材など
耐油性、耐加水分解性が活かせるヘビー・デューティー用途での採用拡大に期待
OPPフィルム トレファン®は主要用途であるフィルムコンデンサでトップシェア
車載用の需要拡大に対応したラインの新増設で2028には車載用のキャパが現行比倍増予定
空飛ぶクルマなどEVの次に来る電動モビリティ向けに高信頼性と高耐熱を両立する
新たな高耐電圧コンデンサ用フィルムを創出
パラ系アラミドフィルム ミクトロン®は高容量の磁気記録テープ向けを中心に
安定した需要を確保
伸縮性と復元性を併せ持つ独自のフィルムREACTIS®の用途開発進む
誘電体配合の高誘電タイプはソフトロボットアクチュエータとしての採用に期待
成形性、強度・平滑性、離型性に優れたPFASフリーの半導体モールド用離型フィルム
セラピール®PJ、最先端ニーズをキャッチアップした提案でユーザーから高く評価される
ゼノマックスジャパン株式会社
既存のPIとは一線を画す“次世代材料”ゼノマックス®で
ガラス、セラミックスなど無機物領域の薄肉・軽量・フレキシブル化を推進
2025年の組織改革により、研究開発、営業、製造と、それぞれの機動力をアップ
顧客が展開する最先端分野のニーズへのタイムリーな対応が可能に
TFT基板ではデジタルサイネージや車載ディスプレイ向けミニLEDで実績が拡大
低CTE、高耐熱、フレキシブルといった特性からセンサー基板や面ヒーターでの採用も進む
航空宇宙関連、6Gなど次世代マーケットでの活用に向けたサンプルワークと評価も進展
6G基板向けでは大阪大学との共同開発に対しエレクトロニクス実装学会優秀賞を受賞
化学結合で密着力コントロールが可能な貼合技術「PITAT」など
ユーザーの使い勝手工場につながる技術を提供
日本ゼオン株式会社
COPの優れた特徴と柔軟性・密着性を併せ持つ
新開発素材ZEフィルム、次世代の用途探索を推進
高透明、低吸水、低誘電率、低誘電正接に加え
柔軟性と他素材への高い密着性など「オンリーワン」の特性を示す
近い将来の高周波社会を支える接着、絶縁フィルムとして採用拡大に期待
ZEON NEXT探索本部で幅広い出口を想定した用途探索を推進
株式会社エフピコ
独自開発の新OPPで食品容器に止まらず自動車を始めとする産業分野を開拓
独自の素材技術とBrückner社LISIMの最適な組み合わせにより厚み150~300µmの
新OPPシートを開発、2028年の商業生産開始を目指し用途開発を推進
単層のTOP、積層のLOPと、ニーズと使い方に合わせた製品を提案
成形同時加飾の加飾層として自動車内外装部品での採用に期待
東レ株式会社(フィルムサステナビリティ・イノベーション事業推進室)
顧客の環境KPIに貢献する環境配慮型PETフィルムEcouse®ルミラー®
環境対応に加えバージン材と同等の品質が高く評価される
ポストコンシューマー材由来の一般グレードは各種プロセス材、
プレコンシューマー材由来の透明グレードはラベルやダミー缶など、着実に採用実績を拡大
MLCC離型用PETフィルムの回収・リサイクルの取組みも継続
東洋紡株式会社(資源循環プロジェクト)
ラベル台紙用カミシャイン®の供給を通じ
循環型社会確立に向け企業の行動変容を促す取組みを推進
資源循環プロジェクトを第5次循環型社会形成基本計画で“国家戦略”と謳われた
サーキュラーエコノミーの早期実現につながる取組みと位置付け展開を推進
PETフィルムの生産拠点で製品ラベル台紙をカミシャイン®へと変更
日榮新化株式会社(資源循環プロジェクト)
三重RP工場稼働開始から1年経過、資源循環プロジェクトの参画企業拡大と
品質に対する高い評価によりラベル台紙水平リサイクルは順調に進展
リサイクル拠点である三重RP工場は当初予測より早いペースで稼働率を向上
回収品の品質、再生品のコストなど課題抽出と解決に向けた対応を積極推進
2025年にはWPO主催のワールドスターコンテストにおいて
日本初となるワールドスター賞を受賞